
前回の記事では
歯医者さんに行くときは「お薬手帳」を持って行きましょう
とお伝えしました。
では実際に、
どんな病気やお薬のことを教えてほしいのかを
今回はお話ししたいと思います。
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糖尿病のある方
糖尿病はとても身近な病気ですが、
歯科治療とも深く関わっています。
歯医者さんでは、次のことを教えてください。
・飲んでいる薬や注射の種類
・血糖値のコントロールの状況
・合併症があるか
・受診時に空腹ではないか
血糖値のコントロールが良くないと
・傷口の治りが悪い
・歯周病が治りにくい
・歯周病が重症化しやすい
といったことが起こりやすくなります。
状況によっては
歯科治療を延期する場合もあります。
また、お薬の種類や量によっては
血糖値が下がりすぎて
低血糖を起こすこともあります。
食事を取らずに来院されたり、
食事量が少なすぎると、
最悪の場合
意識を失ってしまうこともあります。
そのため、
・飴
・ブドウ糖
・糖分の入った飲み物
などを持ってきていただけると安心です。
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骨粗しょう症のお薬を飲んでいる方
骨粗しょう症のお薬の中には
骨吸収抑制薬
(ビスホスホネート製剤、デノスマブなど)
と呼ばれるものがあります。
これらを長期間服用している場合、
ごくまれではありますが
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)
という、あごの骨の病気が起こることがあります。
そのため
・お薬の種類
・服用期間
などを教えていただくことがとても大切です。
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心臓や脳の血管の病気がある方
心臓病や脳梗塞などで
血液をサラサラにするお薬
(ワルファリンやDOACなど)
を飲んでいる場合、
抜歯などの
出血を伴う治療で血が止まりにくくなることがあります。
安全に治療を行うためにも、
必ず教えてください。
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不整脈や高血圧のお薬を飲んでいる方
歯科で使う局所麻酔には
血管収縮剤(アドレナリン)
が含まれているものがあります。
アドレナリンには
・血圧を上げる
・心拍数を上げる
作用があります。
体調やお薬によっては
別の麻酔薬に変更することもできます。
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その他の病気
例えば
掌蹠膿疱症
金属アレルギーが関係していることがあります。
シェーグレン症候群
唾液が少なくなり、
口腔乾燥が起こりやすくなります。
このような病気も
歯科治療に関わることがあります。
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自分の体を守るために
少し専門的なお話になってしまいましたが、
歯医者さんにとって
患者さんの体の情報は
とても大切です。
安心して治療を受けるためにも
・持病
・飲んでいるお薬
・体の状態
などを、ぜひ細かく教えてください。
それが
ご自身の体を守ることにもつながります。